秋の夜。
私は、自宅マンションの屋上にいた。
前にはルイとリオンが並んで立っている。
少し離れたところには、リオンママと真野さんも立っていた。
……私たちが覚悟を決めてから、一週間が経っていた。
この一週間で、私達以外の転生してきた人たちには話をした。
アイリは、
「前世なんてないのが普通だしね。大丈夫! そんなのなくたって、私は何度でも円を好きになるから」
火渡くんも隣で頷いた。
「魔王様が決断されたことなら、俺は尊重する。……それにアイリの言うとおり、俺はきっと何度でも彼女を好きになるから」
ケントと皐月先生にもリオンから話をして、同じような返事をもらったと言っていた。
私は目の前の二人に手を差し出した。
「二人はさ、前世のこと忘れたらもう私のこと好きじゃなくなる?」
ルイとリオンは目を見合わせた。
すぐに笑って私の手を取った。
「そりゃ、わかんねえな」
「ああ、断言はできない」
「でも……うん。好きでいたいなエミリのこと」
「そうだな。もし好きだという気持ちがなくなったら、また好きになりたい」
「ありがとう、ルイもリオンも。聖女じゃない、ただの私のことを好きになって。私も二人のこと今と同じように……ううん、もっと好きになりたいな」
つないだ手に集中する。
そっと手を離すと、糸が現れた。
キラキラ光る糸は私たちをつなぐように輪になっていた。
リリアママと真野さんが、それぞれ鋏を差し出した。
鋏自体は普通の鋏だけど、真野さんが有名な縁切り神社で清めてきてもらったらしい。
「こっちの世界では、基本的に魔法は使われないし、魔力も少ないけれど、まったく存在しないわけではない。ごく一部に、力を持つ者、力のある場が存在する。その中で、”縁を切る”ことに特化した力を借りてきた」
と言っていた。
私はママから鋏を受け取って、糸に手を添えた。
ルイとリオンも同じように鋏を構えている。
「やろう」
縁を、切った。
私は、自宅マンションの屋上にいた。
前にはルイとリオンが並んで立っている。
少し離れたところには、リオンママと真野さんも立っていた。
……私たちが覚悟を決めてから、一週間が経っていた。
この一週間で、私達以外の転生してきた人たちには話をした。
アイリは、
「前世なんてないのが普通だしね。大丈夫! そんなのなくたって、私は何度でも円を好きになるから」
火渡くんも隣で頷いた。
「魔王様が決断されたことなら、俺は尊重する。……それにアイリの言うとおり、俺はきっと何度でも彼女を好きになるから」
ケントと皐月先生にもリオンから話をして、同じような返事をもらったと言っていた。
私は目の前の二人に手を差し出した。
「二人はさ、前世のこと忘れたらもう私のこと好きじゃなくなる?」
ルイとリオンは目を見合わせた。
すぐに笑って私の手を取った。
「そりゃ、わかんねえな」
「ああ、断言はできない」
「でも……うん。好きでいたいなエミリのこと」
「そうだな。もし好きだという気持ちがなくなったら、また好きになりたい」
「ありがとう、ルイもリオンも。聖女じゃない、ただの私のことを好きになって。私も二人のこと今と同じように……ううん、もっと好きになりたいな」
つないだ手に集中する。
そっと手を離すと、糸が現れた。
キラキラ光る糸は私たちをつなぐように輪になっていた。
リリアママと真野さんが、それぞれ鋏を差し出した。
鋏自体は普通の鋏だけど、真野さんが有名な縁切り神社で清めてきてもらったらしい。
「こっちの世界では、基本的に魔法は使われないし、魔力も少ないけれど、まったく存在しないわけではない。ごく一部に、力を持つ者、力のある場が存在する。その中で、”縁を切る”ことに特化した力を借りてきた」
と言っていた。
私はママから鋏を受け取って、糸に手を添えた。
ルイとリオンも同じように鋏を構えている。
「やろう」
縁を、切った。



