一時間後、我が家のリビングに真野宗一郎さん、リオン、ルイが並んでいた。
「なんで俺は呼ばれたんだっけ?」
ルイは気まずそうに声を潜めた。
「あのさ、ルイは前世のご両親のこと覚えてる?」
「知らねえ。エミリと一緒に孤児院にいただろ」
ママと宗一郎さんが顔を見合わせた。
「……長くなるから端的に言うけど、ルイくんもリオンくんも私の息子なのよ。いえ、息子だったのよ。父親はこの人ね」
「は? はあ……?」
「端的すぎる……!」
目を丸くするルイとリオンを無視して、ママは真野さんの方を見た。
「で、原因はなんだったのかしら」
「魔王の追っ手だ」
リオンが眉をひそめた。たぶん、私も似たような顔をしていたと思う。
「僕を……?」
「ああ。前世の世界から、魔族が魔王を取り戻そうと手を伸ばしている。しかし、連中はこちらでうまく身体を作れなくて、聖女が見たという黒いモヤの状態で人間に取り憑いているんだな」
真野さんは落ちついた様子で続けた。
ルイとリオンが揃って首を傾げる。
「悪い、なんの話?」
「最近、喧嘩や暴力沙汰が増えてるってニュースでやってるでしょ。学校でもよくわかんない喧嘩してる人がいるし。その原因を真野さんが調べてたんだって」
私が答えると、リオンが顔をしかめた。
「原因が、僕だったということか?」
「大雑把に言うとそうだな。突然魔王が消えて、向こうに残された魔族が混乱したんだ」
「……僕は向こうに戻った方がいいのだろうか」
リオンが肩を落とした。
え、そういう話になっちゃうの?
でも真野さんは首を横に振った。
「いや、その必要はない。向こうでもすぐに新しい魔王が産まれるだろうから」
「ええ、あなたたちのようにね」
「俺達? あ、そっか。魔力の測定をして、黒魔法の適正が高ければ魔王に認定されるのか」
「そうよ。同時に聖女と勇者も選定されるでしょうし」
「向こうはそれでいい。こちらはこちらで手を打つ必要がある」
リオンが不安そうに真野さんを見た。
「そんな顔をするな。なに、大したことじゃない。――魔王の気配を断てばいい」
真野さんはリオンとルイ、そして私の顔を順番に見つめた。
「なんで俺は呼ばれたんだっけ?」
ルイは気まずそうに声を潜めた。
「あのさ、ルイは前世のご両親のこと覚えてる?」
「知らねえ。エミリと一緒に孤児院にいただろ」
ママと宗一郎さんが顔を見合わせた。
「……長くなるから端的に言うけど、ルイくんもリオンくんも私の息子なのよ。いえ、息子だったのよ。父親はこの人ね」
「は? はあ……?」
「端的すぎる……!」
目を丸くするルイとリオンを無視して、ママは真野さんの方を見た。
「で、原因はなんだったのかしら」
「魔王の追っ手だ」
リオンが眉をひそめた。たぶん、私も似たような顔をしていたと思う。
「僕を……?」
「ああ。前世の世界から、魔族が魔王を取り戻そうと手を伸ばしている。しかし、連中はこちらでうまく身体を作れなくて、聖女が見たという黒いモヤの状態で人間に取り憑いているんだな」
真野さんは落ちついた様子で続けた。
ルイとリオンが揃って首を傾げる。
「悪い、なんの話?」
「最近、喧嘩や暴力沙汰が増えてるってニュースでやってるでしょ。学校でもよくわかんない喧嘩してる人がいるし。その原因を真野さんが調べてたんだって」
私が答えると、リオンが顔をしかめた。
「原因が、僕だったということか?」
「大雑把に言うとそうだな。突然魔王が消えて、向こうに残された魔族が混乱したんだ」
「……僕は向こうに戻った方がいいのだろうか」
リオンが肩を落とした。
え、そういう話になっちゃうの?
でも真野さんは首を横に振った。
「いや、その必要はない。向こうでもすぐに新しい魔王が産まれるだろうから」
「ええ、あなたたちのようにね」
「俺達? あ、そっか。魔力の測定をして、黒魔法の適正が高ければ魔王に認定されるのか」
「そうよ。同時に聖女と勇者も選定されるでしょうし」
「向こうはそれでいい。こちらはこちらで手を打つ必要がある」
リオンが不安そうに真野さんを見た。
「そんな顔をするな。なに、大したことじゃない。――魔王の気配を断てばいい」
真野さんはリオンとルイ、そして私の顔を順番に見つめた。



