「真野さんが前世を思い出したのは、奥様が亡くなって、お通夜の後だそうよ。当時小学生になったばかりのリオンくんと寝ずの番をしていたら『また、いなくなっちゃったね』ってリオンくんが言って、それで思い出したって」
「てことは、リオンはその時には思い出していたの?」
ママは渋い顔で首を振った。
「それが、よくわからないらしいの。リオンくんはまだ六歳だったし、真野さんも奥様を亡くされて憔悴していたそうだし」
そういえば前世のことが話題に上がっても、どのタイミングで思い出したかの話は今までしてこなかった。
今度みんなに聞いてみよう。
「ママはいつ思い出したの?」
「あなたを見つけた時よ。私が大学を出る直前に祖父が亡くなって、たくさん持っていたマンションや土地を管理する人が必要でね。大部分を私にって祖父が遺言を残していたの。で……ちょっと相続で揉めて骨肉の争いに疲れてたときに、通りがかった乳児院の庭で日光浴するあなたを見つけて『あ、私の子だ』って思ったわけよ」
やばい、ちょっと泣きそう。
ママは目を細めて話を続けた。
「で、あなたを引き取るために腹をくくってマンションをいくつかぶんどって、なんやかんやの末にあなたを引き取ったのでした」
「……ありがとう、私をまたママの子にしてくれて」
「当たり前でしょ。エミリは私の娘よ。他の家になんてやらないわ」
ダメだ、泣いちゃう。
急いでティッシュを取りに行って戻ったら、ママが顔をしかめてスマホを見ていた。
「どしたの?」
「今から真野さんとリオンくんが来るって。エミリ、ルイくんも呼んで」
「え、うん」
「最近の暴力事件の原因と、あなたが見た黒いモヤの正体……わかったそうよ」
「てことは、リオンはその時には思い出していたの?」
ママは渋い顔で首を振った。
「それが、よくわからないらしいの。リオンくんはまだ六歳だったし、真野さんも奥様を亡くされて憔悴していたそうだし」
そういえば前世のことが話題に上がっても、どのタイミングで思い出したかの話は今までしてこなかった。
今度みんなに聞いてみよう。
「ママはいつ思い出したの?」
「あなたを見つけた時よ。私が大学を出る直前に祖父が亡くなって、たくさん持っていたマンションや土地を管理する人が必要でね。大部分を私にって祖父が遺言を残していたの。で……ちょっと相続で揉めて骨肉の争いに疲れてたときに、通りがかった乳児院の庭で日光浴するあなたを見つけて『あ、私の子だ』って思ったわけよ」
やばい、ちょっと泣きそう。
ママは目を細めて話を続けた。
「で、あなたを引き取るために腹をくくってマンションをいくつかぶんどって、なんやかんやの末にあなたを引き取ったのでした」
「……ありがとう、私をまたママの子にしてくれて」
「当たり前でしょ。エミリは私の娘よ。他の家になんてやらないわ」
ダメだ、泣いちゃう。
急いでティッシュを取りに行って戻ったら、ママが顔をしかめてスマホを見ていた。
「どしたの?」
「今から真野さんとリオンくんが来るって。エミリ、ルイくんも呼んで」
「え、うん」
「最近の暴力事件の原因と、あなたが見た黒いモヤの正体……わかったそうよ」



