文化祭の展示が終わった。
二時間ほど片付けの時間があって、その後は後夜祭だ。
教室を片付けて、制服に着替える。
ルイとリオンと三人で校庭に向かうと、文化祭実行委員がステージを組み立てたところだった。
「すごい」
「なんか有志のバンドとかやるってさ」
ルイがステージを指差した。
「花火も上げるらしいな。科学研究会も手伝うとケントが言っていた」
「へー、思ったよりいろいろやるんだね」
「花火を一緒に見た男女は付き合える、というジンクスをケントが流そうとしていたな」
「よくあるジンクスだけどさあ」
苦笑するリオンにルイが目を輝かせた。
「いいじゃん、そういうの。エミリ、一緒に見ようぜ」
「見るけどさ」
「三人で、なのだろう?」
「うん」
「二人がいいんだけどなー。ま、今年は三人で我慢してやるか」
そうこうしているうちに、生徒が校庭に集まってきた。
スピーカーからガサガサ聞こえて、実行委員がテンション高く後夜祭開始の挨拶をした。
バンドの演奏が始まって、すごい盛り上がりだ。
「すごいなあ。くらくらしちゃう」
「そもそも前世だと、ここまで人間が一か所に集まることもないからな」
「ねー。未だに通学の時の駅の混雑に慣れないもん」
遠くにアイリと火渡くんが寄り添っているのが見えた。
同じようなカップルや友達グループもいて、みんか楽しそうで、平和だ。
私たちがいた世界も、同じように平和になってるといいなあ。
ふと、静かになった。
カウントダウンが始まる。
「わ、きれい……」
夜空に花火が上がった。
「すげー」
「……なんだ?」
リオンがキョロキョロした。
何かと思ったら、校舎横で喧嘩してるカップルがいた。
なにもこんな時に喧嘩しなくても……。
彼女が彼氏を引っ叩いて立ち去る。
「……あれ?」
残された彼氏から黒いモヤが沸いた。
なに、あれ?
慌てて彼女を探すと、人混みの一部から黒いモヤが浮かんで消えた。
「ルイ、リオン、今の見た?」
「なに?」
「なにか……懐かしい気配を感じたのだが……」
「気配? あのね、喧嘩してたカップルから黒いモヤが出てきたの。前にも見えたんだよね」
ルイが眉を潜めた。
「魔王が懐かしいって感じて、聖女が見える黒いモヤってさ、それ絶対にろくなやつじゃねえだろ」
「そだね……ママに相談してみる」
「そうだな。僕も総一朗に確認する」
三人で顔を見合わせた。
楽しかった文化祭は、それだけじゃ終われなかった。
二時間ほど片付けの時間があって、その後は後夜祭だ。
教室を片付けて、制服に着替える。
ルイとリオンと三人で校庭に向かうと、文化祭実行委員がステージを組み立てたところだった。
「すごい」
「なんか有志のバンドとかやるってさ」
ルイがステージを指差した。
「花火も上げるらしいな。科学研究会も手伝うとケントが言っていた」
「へー、思ったよりいろいろやるんだね」
「花火を一緒に見た男女は付き合える、というジンクスをケントが流そうとしていたな」
「よくあるジンクスだけどさあ」
苦笑するリオンにルイが目を輝かせた。
「いいじゃん、そういうの。エミリ、一緒に見ようぜ」
「見るけどさ」
「三人で、なのだろう?」
「うん」
「二人がいいんだけどなー。ま、今年は三人で我慢してやるか」
そうこうしているうちに、生徒が校庭に集まってきた。
スピーカーからガサガサ聞こえて、実行委員がテンション高く後夜祭開始の挨拶をした。
バンドの演奏が始まって、すごい盛り上がりだ。
「すごいなあ。くらくらしちゃう」
「そもそも前世だと、ここまで人間が一か所に集まることもないからな」
「ねー。未だに通学の時の駅の混雑に慣れないもん」
遠くにアイリと火渡くんが寄り添っているのが見えた。
同じようなカップルや友達グループもいて、みんか楽しそうで、平和だ。
私たちがいた世界も、同じように平和になってるといいなあ。
ふと、静かになった。
カウントダウンが始まる。
「わ、きれい……」
夜空に花火が上がった。
「すげー」
「……なんだ?」
リオンがキョロキョロした。
何かと思ったら、校舎横で喧嘩してるカップルがいた。
なにもこんな時に喧嘩しなくても……。
彼女が彼氏を引っ叩いて立ち去る。
「……あれ?」
残された彼氏から黒いモヤが沸いた。
なに、あれ?
慌てて彼女を探すと、人混みの一部から黒いモヤが浮かんで消えた。
「ルイ、リオン、今の見た?」
「なに?」
「なにか……懐かしい気配を感じたのだが……」
「気配? あのね、喧嘩してたカップルから黒いモヤが出てきたの。前にも見えたんだよね」
ルイが眉を潜めた。
「魔王が懐かしいって感じて、聖女が見える黒いモヤってさ、それ絶対にろくなやつじゃねえだろ」
「そだね……ママに相談してみる」
「そうだな。僕も総一朗に確認する」
三人で顔を見合わせた。
楽しかった文化祭は、それだけじゃ終われなかった。



