「なんかキツくない?」
「そんなもんだよ」
「うさ耳いる?」
「いるよ」
「ほんとかなあ……」
文化祭目前、私は当日の衣装の試着をしていた。
ディーラーと同じワイシャツにネクタイ、ベスト、スラックス……なんだけど、やけにピッタリしてるし、うさ耳もついてる。
「うんうん、エミリはスタイルいいから、似合うね」
衣装係の子は満足そうに頷いている。
「そうかなあ」
なんていうか、薄っぺらくない? どこがとは言わないけど。
「宇佐くーん、真野くーん」
衣装係が声をかけると、ルイとリオンがすっ飛んできた。
でも私を見るなり真顔で黙りこんでしまった。
「やっぱ似合わないよ」
「似合う」
「えっ」
「とても似合っている。写真を撮っても?」
「えっ、や」
「いいよ!!!」
衣装係が被せてきて、ルイとリオンにバシャバシャ写真を撮られた。
いやいやいや……ていうか、二人も同じ格好してるじゃん!
「二人の写真も撮っていい?」
「おう」
「構わない」
それぞれ何枚か撮って、次に並んでもらう。
突っ立ってるだけなのも、芸がないな。
「ね、背中合わせになって」
「次、ルイが顎くいして」
「リオン、壁ドンして」
「……なるほど」
二人の絡みを何枚か撮らせてもらうけど、有りだな。
いつの間にか他の女子も集まってキャーキャー言ってるし。
「エミリ、あとで送って!」
「一枚百円」
「十倍は出すよ」
「待て、こいつはいいけど俺で金儲けすんなよ!!」
「しょうがないな……」
「しょうがなくないが……?」
クラス女子ニャイングループで写真を拡散したら、副委員長から『宣伝に使っていい?』と来たので「OK」とスタンプを返しておく。
「エミリ、なんか俺らに言うことないわけ?」
「ルイもリオンもすごくかっこいいねえ」
「……ストレートに言われると、それはそれで照れるものだな」
「ふうん。言われ慣れてそうなのに」
「エミリに慣れるほど言われたことねえよ」
「そうだっけ? いつも思ってるけど、口にしてなかったっけ。二人ともよく似合ってるし、すごくかっこいい」
二人は赤くなって口をパクパクさせた。
そうか、こういう攻め方に弱いんだ。
いつも攻められてばかりで気づかなかったけど、次からは私も攻めさせてもらおう。
「そんなもんだよ」
「うさ耳いる?」
「いるよ」
「ほんとかなあ……」
文化祭目前、私は当日の衣装の試着をしていた。
ディーラーと同じワイシャツにネクタイ、ベスト、スラックス……なんだけど、やけにピッタリしてるし、うさ耳もついてる。
「うんうん、エミリはスタイルいいから、似合うね」
衣装係の子は満足そうに頷いている。
「そうかなあ」
なんていうか、薄っぺらくない? どこがとは言わないけど。
「宇佐くーん、真野くーん」
衣装係が声をかけると、ルイとリオンがすっ飛んできた。
でも私を見るなり真顔で黙りこんでしまった。
「やっぱ似合わないよ」
「似合う」
「えっ」
「とても似合っている。写真を撮っても?」
「えっ、や」
「いいよ!!!」
衣装係が被せてきて、ルイとリオンにバシャバシャ写真を撮られた。
いやいやいや……ていうか、二人も同じ格好してるじゃん!
「二人の写真も撮っていい?」
「おう」
「構わない」
それぞれ何枚か撮って、次に並んでもらう。
突っ立ってるだけなのも、芸がないな。
「ね、背中合わせになって」
「次、ルイが顎くいして」
「リオン、壁ドンして」
「……なるほど」
二人の絡みを何枚か撮らせてもらうけど、有りだな。
いつの間にか他の女子も集まってキャーキャー言ってるし。
「エミリ、あとで送って!」
「一枚百円」
「十倍は出すよ」
「待て、こいつはいいけど俺で金儲けすんなよ!!」
「しょうがないな……」
「しょうがなくないが……?」
クラス女子ニャイングループで写真を拡散したら、副委員長から『宣伝に使っていい?』と来たので「OK」とスタンプを返しておく。
「エミリ、なんか俺らに言うことないわけ?」
「ルイもリオンもすごくかっこいいねえ」
「……ストレートに言われると、それはそれで照れるものだな」
「ふうん。言われ慣れてそうなのに」
「エミリに慣れるほど言われたことねえよ」
「そうだっけ? いつも思ってるけど、口にしてなかったっけ。二人ともよく似合ってるし、すごくかっこいい」
二人は赤くなって口をパクパクさせた。
そうか、こういう攻め方に弱いんだ。
いつも攻められてばかりで気づかなかったけど、次からは私も攻めさせてもらおう。



