「すごく、いいと思います」
プールサイドで待ち合わせたルイの、最初の一言がそれだった。
「あ、ありがとう」
「よく似合っている」
リオンは思いっきりそっぽを向きながら言った。
「ありがと。じゃあ……行こうか」
視線が斜め上を向いているルイとリオンと並んでプールに向かった。
ちなみにアイリはすぐ近くで火渡くんといちゃいちゃしているので、邪魔しないようにしている。
「あっちの浅い方から行ってみようっ、わっ」
「エミリ、気をつけて」
「……アイリ、ありがとう」
足を滑らせた私を、素早くアイリが抱きとめてくれた。
背中に柔らかいものがあたっている。
すごく、すごいです……。
私がドキドキしてる間に、ルイとリオンはそっぽを向いていたことを怒られていた。
「勇者パーティはなんだかんだ仲いいよな」
ぽつんと呟く火渡くんに頷く。
「仲良くないと死んじゃうからね」
「……それも、そうか」
「そりゃ喧嘩やトラブルはあったけどさ。あのね、アイリが今、火渡くんと幸せそうにしているの、私は嬉しいよ。あれだけ頑張ったんだから、幸せになったっていいじゃんって思う」
「お互いにな」
「そだね。うちの格闘家、いい子だからよろしくお願いしますよ、炎の魔族さん」
「任せとけよ、聖女サマ」
お説教が終わったらしいルイとリオンの元に戻って、今度こそプールに入る。
まずは浅瀬で身体を慣らし、浮き輪を借りて流れるプールに向かおうとしたらリオンが立ち止まった。
「僕はまったく泳げない」
「そんな自信満々に……じゃあ手掴まって、ゆっくり行こう。あれ、ルイは?」
キョロキョロすると、アイリが苦笑している。
「円と競争始めちゃった」
「あら。じゃあ、こっちはのんびり行こう。リオン、大丈夫?」
「なんとか……」
リオンは浮き輪に掴まって浮いているけど、掴まる手に骨が浮くくらい力が入っていた。
「魔王様ぷるぷるじゃん」
アイリに笑われながら、流れに乗って進んでいるとチャイムが聞こえた。
『ただいまより、大波の時間となります。小さいお子様は、親御さんが手を離さぬよう、お願いいたしまーす』
「大波?」
「流れるプールにも来るのかな?」
アイリと二人で、浮き輪にしがみついているリオンを支えた。
それは、突然来た。
「え、やば」
「ちょ、リオン掴まって!」
「……っ!」
二メートル近い波に呑まれて、一気にプール半周分くらい流された。
気づいたらリオンに抱きつかれて動けない……!
「リオン、どいてって」
「鼻に水が入った……」
「わ……イケメンがしたらダメな顔してる……」
キョロキョロすると、アイリは火渡くんがプールから引き上げていて、ルイは流された浮き輪を回収してくれていた。
私も半泣きのリオンを連れてプールサイドに戻る。
「魔王様、やべー顔してますよ」
「ウケる」
リオンは火渡くんにタオルを借りて目をしょぼしょぼさせながら顔を拭いた。
ルイは笑い転げているので放っておいた。
そのあとはまた浅瀬で水遊びして、お昼にすることにした。
プールサイドで待ち合わせたルイの、最初の一言がそれだった。
「あ、ありがとう」
「よく似合っている」
リオンは思いっきりそっぽを向きながら言った。
「ありがと。じゃあ……行こうか」
視線が斜め上を向いているルイとリオンと並んでプールに向かった。
ちなみにアイリはすぐ近くで火渡くんといちゃいちゃしているので、邪魔しないようにしている。
「あっちの浅い方から行ってみようっ、わっ」
「エミリ、気をつけて」
「……アイリ、ありがとう」
足を滑らせた私を、素早くアイリが抱きとめてくれた。
背中に柔らかいものがあたっている。
すごく、すごいです……。
私がドキドキしてる間に、ルイとリオンはそっぽを向いていたことを怒られていた。
「勇者パーティはなんだかんだ仲いいよな」
ぽつんと呟く火渡くんに頷く。
「仲良くないと死んじゃうからね」
「……それも、そうか」
「そりゃ喧嘩やトラブルはあったけどさ。あのね、アイリが今、火渡くんと幸せそうにしているの、私は嬉しいよ。あれだけ頑張ったんだから、幸せになったっていいじゃんって思う」
「お互いにな」
「そだね。うちの格闘家、いい子だからよろしくお願いしますよ、炎の魔族さん」
「任せとけよ、聖女サマ」
お説教が終わったらしいルイとリオンの元に戻って、今度こそプールに入る。
まずは浅瀬で身体を慣らし、浮き輪を借りて流れるプールに向かおうとしたらリオンが立ち止まった。
「僕はまったく泳げない」
「そんな自信満々に……じゃあ手掴まって、ゆっくり行こう。あれ、ルイは?」
キョロキョロすると、アイリが苦笑している。
「円と競争始めちゃった」
「あら。じゃあ、こっちはのんびり行こう。リオン、大丈夫?」
「なんとか……」
リオンは浮き輪に掴まって浮いているけど、掴まる手に骨が浮くくらい力が入っていた。
「魔王様ぷるぷるじゃん」
アイリに笑われながら、流れに乗って進んでいるとチャイムが聞こえた。
『ただいまより、大波の時間となります。小さいお子様は、親御さんが手を離さぬよう、お願いいたしまーす』
「大波?」
「流れるプールにも来るのかな?」
アイリと二人で、浮き輪にしがみついているリオンを支えた。
それは、突然来た。
「え、やば」
「ちょ、リオン掴まって!」
「……っ!」
二メートル近い波に呑まれて、一気にプール半周分くらい流された。
気づいたらリオンに抱きつかれて動けない……!
「リオン、どいてって」
「鼻に水が入った……」
「わ……イケメンがしたらダメな顔してる……」
キョロキョロすると、アイリは火渡くんがプールから引き上げていて、ルイは流された浮き輪を回収してくれていた。
私も半泣きのリオンを連れてプールサイドに戻る。
「魔王様、やべー顔してますよ」
「ウケる」
リオンは火渡くんにタオルを借りて目をしょぼしょぼさせながら顔を拭いた。
ルイは笑い転げているので放っておいた。
そのあとはまた浅瀬で水遊びして、お昼にすることにした。



