夏休みの最初にやって来たのは、ルイの試合の応援だった。
陸上部の大会が七月末にあって、ルイが出場する日にリオンと一緒に会場へ向かう。
「わー、盛り上がってるねえ」
「何種目も同時に行うんだな」
運動公園にあるスタジアムで、大会は行われていた。
グラウンドは賑わっているけど、長距離走の選手のルイは、もうそろそろ出てくるはず。
「あれだな」
「あ、出てきた。気づくかなー」
控室から出てきてストレッチするルイに手を振る。
いつも教室でふざけてるところしか見てないから、大会用のユニフォーム姿は新鮮だ。
ルイは私とリオンには気付かずに、スタート地点に立った。
そして、ピストルが鳴り走りだす。
「すごい、早い……!」
運動会のときから早いのは知ってたけど、それよりずっとずっと早い。
風みたいに駆け抜けて、あっという間にスタジアムから出て行った。
しばらく他の競技を見ていたら、ルイが一番に帰ってくる。
「すごーい、早い!!」
歓声を上げて手を振ると、パッと振り返り、満面の笑顔で大きく振り返してくれた。
そのまま、私とリオンがいる観客席の下に走ってきた。
「どうだったー?」
「すっごい、かっこよかった!!」
「だろー!! あ、行かなきゃ。来てくれてありがとな!」
ルイはあっという間に走り去ってしまった。
「騒がしいやつだ」
「あはは。あんなに早く走って、また走り回れるのすごいよね」
「……僕にはできないな」
「私にも無理だよ」
このあとルイは、もう一つレースに出る。
そっちでもルイはすごく早くて、誰よりも先にゴールを駆け抜けた。
「さすがだなあ」
「認めたくはないが、うん。そうだな」
口をへの字にしながらもリオンが頷いた瞬間、怒鳴り声がトラックから響いた。
「おかしいだろ、一年生のくせに!!」
驚いて覗くと、ルイと一緒に走っていた男の子が、別の男の子に掴みかかっている。
ルイは他の生徒と間に入って止めていて、たまに蹴られたりしている。
「わ……喧嘩してる……」
「正々堂々勝負した結果なら、仕方ないだろうに」
「ねえ……。それとも何かあったのかなあ」
先生たちが集まってきて大事になってきた。
ルイはまだしばらくかかるらしいし、私とリオンは先に会場を後にした。
陸上部の大会が七月末にあって、ルイが出場する日にリオンと一緒に会場へ向かう。
「わー、盛り上がってるねえ」
「何種目も同時に行うんだな」
運動公園にあるスタジアムで、大会は行われていた。
グラウンドは賑わっているけど、長距離走の選手のルイは、もうそろそろ出てくるはず。
「あれだな」
「あ、出てきた。気づくかなー」
控室から出てきてストレッチするルイに手を振る。
いつも教室でふざけてるところしか見てないから、大会用のユニフォーム姿は新鮮だ。
ルイは私とリオンには気付かずに、スタート地点に立った。
そして、ピストルが鳴り走りだす。
「すごい、早い……!」
運動会のときから早いのは知ってたけど、それよりずっとずっと早い。
風みたいに駆け抜けて、あっという間にスタジアムから出て行った。
しばらく他の競技を見ていたら、ルイが一番に帰ってくる。
「すごーい、早い!!」
歓声を上げて手を振ると、パッと振り返り、満面の笑顔で大きく振り返してくれた。
そのまま、私とリオンがいる観客席の下に走ってきた。
「どうだったー?」
「すっごい、かっこよかった!!」
「だろー!! あ、行かなきゃ。来てくれてありがとな!」
ルイはあっという間に走り去ってしまった。
「騒がしいやつだ」
「あはは。あんなに早く走って、また走り回れるのすごいよね」
「……僕にはできないな」
「私にも無理だよ」
このあとルイは、もう一つレースに出る。
そっちでもルイはすごく早くて、誰よりも先にゴールを駆け抜けた。
「さすがだなあ」
「認めたくはないが、うん。そうだな」
口をへの字にしながらもリオンが頷いた瞬間、怒鳴り声がトラックから響いた。
「おかしいだろ、一年生のくせに!!」
驚いて覗くと、ルイと一緒に走っていた男の子が、別の男の子に掴みかかっている。
ルイは他の生徒と間に入って止めていて、たまに蹴られたりしている。
「わ……喧嘩してる……」
「正々堂々勝負した結果なら、仕方ないだろうに」
「ねえ……。それとも何かあったのかなあ」
先生たちが集まってきて大事になってきた。
ルイはまだしばらくかかるらしいし、私とリオンは先に会場を後にした。



