転生聖女〜現代日本に転生したら、勇者と魔王も同じクラスだったのでクラス替えお願いします

 期末試験、二日目三日目を終えて、私はアコとユウキとカラオケに来ていた。

 ルイはクラスの友達と、リオンはケントとそれぞれ遊びに行っている。


「エミリ、試験頑張ってたね」


 タッチパネルを突きながらアコが言った。


「いやさー、ルイとリオンの成績がいい方とデートしてって言われたんだよ」

「それで、なんでエミリが頑張ってんの?」

「私が一番ならデートしなくて済むじゃん」

「したくないの?」


 ユウキがきょとんと首を傾げた。


「したくないっていうか、選びたくない。あの二人モテるでしょ」

「そうだねえ。もう両方と付き合いなよ」

「えっ」

「ハーレムエンド、ありだと思う」

「な、ないよ!! ……ないかなあ」


 二人と付き合う、って?

 デートはまあ分かるけど、それ意外は?

 待って、それ意外ってなに!?


「他の男は?」

「考えたこともなかった。ていうか、他に仲いい男の子とかいないし」

「エミリは部活もしてないしねえ」


 そうなんだよね。

 友達もユウキとアコ意外は前世つながりの人しかいない。

 私、全然普通の生活送れてないのでは?


「合コンする?」

「えー、しない」

「じゃあ、逃げてないで二人のことをちゃんと見るしかないじゃん」

「うん。ていうか、二人はどうなのさ」


 ユウキとアコを見たら、ユウキがニコッと笑った。


「私は部活の先輩と、夏休みにデートする約束してる」

「マジで?」


 アコと二人であれこれ聞き出す。

 いつもは私が聞かれてばっかだから、たまに聞く側に回ると超楽しい。

 好きな人のことを照れながら話すユウキはすごくかわいかった。

 いいなあ。

 私もいつか、二人のことをこんな風に話す日が来るのかなあ……。