転生聖女〜現代日本に転生したら、勇者と魔王も同じクラスだったのでクラス替えお願いします

 放課後、ルイとリオンと三人で図書室で勉強をする。

 私は今日の授業の復習をしつつ宿題。

 リオンはルイの小テストを見返して、苦手なところを教えている。


「お前は本当に馬鹿なんだな」

「うっせえ、陰険魔王」

「僕を罵っても成績は上がらない。いいから教科書をめくれ」

「ムカつく!」


 何だかんだリオンは面倒見良く教えてるし、ルイもぶつくさ言いながらも教わっている。

 私も頑張ろう!



 しばらく宿題を進めてたけど、飽きてきた。

 二人にも声をかけていったん休憩。

 国語の宿題用の本を探しに本棚へ向かう。


「あ、あれかな」


 目当ての本を見つけたけど、一番上の棚に入ってる。


「んーあと、ちょい……!」


 ギリギリ届くけど、本が詰まってて出てこない!

 カウンターまで行けば脚立があるけど、それは面倒くさい!


「これか?」


 後ろからスッと手が伸びてきた。

 振り返るとリオンが真後ろにいて、本を取ってくれる。


「ありがと……」

「構わない。エミリを抱きしめるための口実だから」

「ば、ばか、離れて」

「嫌だ」


 見上げると、リオンがニコッと微笑んでいる。

 近すぎて、お腹がくっついてるし、なんか家のと違う柔軟剤の匂いとかして、ドキドキする。

 リオンは普段は細く見えるけど、こうしてくっついてると身体が大きいし重くて、私の力じゃ逃げられない。

 喉も太いし、男の子なんだな……やばい、意識すると余計にドキドキする。


「こら! ズルいぞ!!」


 怒鳴り声が聞こえて腕を引かれた。


「見つかったか」

「はわー」


 リオンは余裕な顔で席に戻っていく。


「エミリ?」

「あ、ごめん。ありがと」

「いいけどさあ……いや、よくねえよ。エミリは俺のなのに」

「ルイのものになった覚えないよぉ」


 ルイと一緒に席に戻る。

 ほんともう。

 二人とも私よりずっと指や腕が太い。

 ルイはこのあと部活に行くから体操着だけど、ちらっとめくれたお腹が引き締まってる。

 二人のことを意識なんてしたくない。

 なんも考えないで呑気な女子高生ライフを過ごしたいのに……!


「エミリ?」

「どうした? ぼんやりして」

「な、なんでもないっ」


 お願いだから、二人ともそんなに優しい顔で私を見ないでほしい。