私は着替えて、ホテルを出て、自宅に一旦帰った。
そして会社に行く準備をした。
会社に着いて、仕事を始めて暫くしたら、上司に呼び出された。
「君に紹介したい人がいる」
「え、誰ですか?」
そのまま上司に会議室に連れて行かれた。
「うちの取引先に新しくマネージャーに就任された人がいて、挨拶に来たんだよ」
会議室の中に入ったら、知らない人が何人か座っていた。
「挨拶して」
上司に促された。
「はい…!」
私は気合いを入れた。
「神谷美鈴と申します。宜しくお願いします!」
頭を下げた。
その時、会議室のドアが開いて、また一人誰かが入ってきた。
「長島商事の橘です!遅くなりました、申し訳ありません。」
あれ…この声…
その人の顔を見たら…
"あの"人だった。
つい数時間前まで一緒だったはずの…。
その人も私の視線に気づいてこちらを見た。
彼は目を見開いた。
お互いびっくりしすぎて言葉が出なかった。
「よ、宜しくお願いします…」
お互い、よそよそしく挨拶をした。
「この人が新しくマネージャーに就任された橘さん」
上司が私に横から声をかけた。
取引先のマネージャー…!?
まさか、そんな人だったとは…!
どうしよう!!
私は会議中その人の顔を全く見れないまま、パソコンで淡々と議事録を作っていた。
──
会議が終わった後、自分のオフィスに戻ろうとしたら
「神谷さん」
その声は…
振り返ったら、
夜に出会った、"取引先の橘さん"が立っていた。
「まさかこういう事になるとは思ってなくてかなり驚いたけど…宜しく」
橘さんから名刺を渡された。
本当に取引先の人なんだ…。
私はなんて事をしてしまったんだろう!
穴があったら入りたい…。
「あの、ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
「迷惑だとか思ってない。あれもその場の勢いとかでもない」
「え?」
段々とその時の事を思い出してきて、居ても立っても居られなくなった。
「電話番号見たよね?時間ある時に連絡が欲しい」
「はい、わかりした!」
ふと、少し微笑んだ後、橘さんは行ってしまった。
まさか、相手がそういう方だとは知らず、全てを曝け出してしまった後からの再会…からの、仕事…
何でこんな事に…
私の頭は大混乱だった。
フラフラしながらデスクに戻ったら、後輩の女の子が嬉しそうに来た。
「取引先の橘さんって人、凄いカッコよくないですか!?前うちの会社に来た時にびっくりしちゃいました!テンション上がります〜!」
え、今日が初めてじゃないの??
私が休んでた日に来たのかな。
もしかして彼氏が熱出して倒れた時?
何故か看病して欲しいからと会社を休まされたんだよねあの日…
「そうだね〜。素敵な人だね〜優しいし。」
「え!先輩橘さんと話した事あるんですか?」
あ、ヤバい!
「さっき初めて会って、挨拶したの!」
「私も話したかったです〜!!」
後輩は不満そうに席に戻った。
私はその後、余計な事を考えないように仕事に集中していた。
しかし…ふと思い出す、夜の彼の視線が頭をよぎると恥ずかしくてなかなか難しかった。
──
仕事が終わって、今日は真っ直ぐに家に帰ろうとした。
彼氏からの通知は相変わらず凄い量。
早く決着をつけよう。
もう私は大丈夫。未練はない。
家の近くに着いたら、人影が見えた。
──彼氏の陽介だった…
「美鈴!なんで無視するんだよ!!」
「そんな大声で騒がないで!」
私は仕方なく家に陽介を入れた。
「もう別れよう。私達」
私はすぐに答えを言った。
「は?なんで?」
「結婚するつもりもない人と付き合う程余裕がなくて…」
「俺の事好きじゃなくなったの?」
「それは…よくわからない」
情で付き合ってる部分もあった。
でも、ちゃんと未来を考えてくれてると信じてた。
「俺は美鈴のこと好きだよ。別れたくない。」
どうしよう…
でも、橘さんと重なったあの瞬間に、私の心はもう戻れなくなった。
「ごめん、もう無理なの。」
忘れさせられてしまったんだ。
その時陽介にその場に押し倒された。
陽介は私の服を脱がしていく。
「やめて!」
私は必死にバッグからスマホを取り出した。
「これ以上したら警察に電話する」
私は110を入力した画面を見せた。
「…もうダメなんだな俺達」
陽介は諦めて玄関の方に行った。
「幸せにできなくてごめん」
陽介は振り返らなかった。
本当の気持ちかはわからないけど、これで私達は終われたかな…。
私はその後、気持ちが少し落ち着いてから、電話をかけた。
暫くして通話になった。
『はい』
「あの…神谷です。」
『待ってた。電話』
橘さんの声に安心した。
「あの…家の件なんですけど…私引っ越そうと思います」
『うん。わかった。次会った時に話そう』
次…
っていつだろう。
「はい、ありがとうございます…!」
取引先のマネージャー様…!
『…プライベートの時はあまり仕事の事気にしなくていいから』
「はい、わかりました」
電話を切った後、嬉しいと思った自分に、少し戸惑った。
その後メッセージがきた。
『早くまた会いたい』
「会いたい…?」
それは、どういう事??
不思議な人──
そして会社に行く準備をした。
会社に着いて、仕事を始めて暫くしたら、上司に呼び出された。
「君に紹介したい人がいる」
「え、誰ですか?」
そのまま上司に会議室に連れて行かれた。
「うちの取引先に新しくマネージャーに就任された人がいて、挨拶に来たんだよ」
会議室の中に入ったら、知らない人が何人か座っていた。
「挨拶して」
上司に促された。
「はい…!」
私は気合いを入れた。
「神谷美鈴と申します。宜しくお願いします!」
頭を下げた。
その時、会議室のドアが開いて、また一人誰かが入ってきた。
「長島商事の橘です!遅くなりました、申し訳ありません。」
あれ…この声…
その人の顔を見たら…
"あの"人だった。
つい数時間前まで一緒だったはずの…。
その人も私の視線に気づいてこちらを見た。
彼は目を見開いた。
お互いびっくりしすぎて言葉が出なかった。
「よ、宜しくお願いします…」
お互い、よそよそしく挨拶をした。
「この人が新しくマネージャーに就任された橘さん」
上司が私に横から声をかけた。
取引先のマネージャー…!?
まさか、そんな人だったとは…!
どうしよう!!
私は会議中その人の顔を全く見れないまま、パソコンで淡々と議事録を作っていた。
──
会議が終わった後、自分のオフィスに戻ろうとしたら
「神谷さん」
その声は…
振り返ったら、
夜に出会った、"取引先の橘さん"が立っていた。
「まさかこういう事になるとは思ってなくてかなり驚いたけど…宜しく」
橘さんから名刺を渡された。
本当に取引先の人なんだ…。
私はなんて事をしてしまったんだろう!
穴があったら入りたい…。
「あの、ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
「迷惑だとか思ってない。あれもその場の勢いとかでもない」
「え?」
段々とその時の事を思い出してきて、居ても立っても居られなくなった。
「電話番号見たよね?時間ある時に連絡が欲しい」
「はい、わかりした!」
ふと、少し微笑んだ後、橘さんは行ってしまった。
まさか、相手がそういう方だとは知らず、全てを曝け出してしまった後からの再会…からの、仕事…
何でこんな事に…
私の頭は大混乱だった。
フラフラしながらデスクに戻ったら、後輩の女の子が嬉しそうに来た。
「取引先の橘さんって人、凄いカッコよくないですか!?前うちの会社に来た時にびっくりしちゃいました!テンション上がります〜!」
え、今日が初めてじゃないの??
私が休んでた日に来たのかな。
もしかして彼氏が熱出して倒れた時?
何故か看病して欲しいからと会社を休まされたんだよねあの日…
「そうだね〜。素敵な人だね〜優しいし。」
「え!先輩橘さんと話した事あるんですか?」
あ、ヤバい!
「さっき初めて会って、挨拶したの!」
「私も話したかったです〜!!」
後輩は不満そうに席に戻った。
私はその後、余計な事を考えないように仕事に集中していた。
しかし…ふと思い出す、夜の彼の視線が頭をよぎると恥ずかしくてなかなか難しかった。
──
仕事が終わって、今日は真っ直ぐに家に帰ろうとした。
彼氏からの通知は相変わらず凄い量。
早く決着をつけよう。
もう私は大丈夫。未練はない。
家の近くに着いたら、人影が見えた。
──彼氏の陽介だった…
「美鈴!なんで無視するんだよ!!」
「そんな大声で騒がないで!」
私は仕方なく家に陽介を入れた。
「もう別れよう。私達」
私はすぐに答えを言った。
「は?なんで?」
「結婚するつもりもない人と付き合う程余裕がなくて…」
「俺の事好きじゃなくなったの?」
「それは…よくわからない」
情で付き合ってる部分もあった。
でも、ちゃんと未来を考えてくれてると信じてた。
「俺は美鈴のこと好きだよ。別れたくない。」
どうしよう…
でも、橘さんと重なったあの瞬間に、私の心はもう戻れなくなった。
「ごめん、もう無理なの。」
忘れさせられてしまったんだ。
その時陽介にその場に押し倒された。
陽介は私の服を脱がしていく。
「やめて!」
私は必死にバッグからスマホを取り出した。
「これ以上したら警察に電話する」
私は110を入力した画面を見せた。
「…もうダメなんだな俺達」
陽介は諦めて玄関の方に行った。
「幸せにできなくてごめん」
陽介は振り返らなかった。
本当の気持ちかはわからないけど、これで私達は終われたかな…。
私はその後、気持ちが少し落ち着いてから、電話をかけた。
暫くして通話になった。
『はい』
「あの…神谷です。」
『待ってた。電話』
橘さんの声に安心した。
「あの…家の件なんですけど…私引っ越そうと思います」
『うん。わかった。次会った時に話そう』
次…
っていつだろう。
「はい、ありがとうございます…!」
取引先のマネージャー様…!
『…プライベートの時はあまり仕事の事気にしなくていいから』
「はい、わかりました」
電話を切った後、嬉しいと思った自分に、少し戸惑った。
その後メッセージがきた。
『早くまた会いたい』
「会いたい…?」
それは、どういう事??
不思議な人──



