*     *     *

毎年のように、一族が集まって、全員で夜ご飯を食べる。

数えたことは無いけれど……ざっと50人くらい。

神楽家って、人が多いんだよね……。



「……さて、これで桃羽の生誕祭を終わりにしよう」



せ、生誕祭っ……?

お祭りだったの、お父さん……?

親戚たちがぞろぞろと帰り、家には私とお父さんとお母さんの3人だけになった。



「桃羽、おやすみなさい。いい夢を見てね」

「お母さん、おやすみなさい」



部屋に戻って、ベッドに寝転がる。

明日もいい日だといいなあ……光莉と遊ぶ約束をしているもんね。