*     *     *

「霧島くん、だっけ。桃ちゃんに何があったのか教えてくれない?」

「俺も話そうとしてたとこだし、いい機会だな」



そう言って、霧島くんはさっきの教室での出来事を光莉に話した。



「……ふーん。橘さん、私あとで呼び出そうかな」



ひ、光莉……!?

そんなキャラだったっけ……?



「……ていうか、天音だっけ。お前さ、そろそろ正体表したら?」



しょう、たい……?

光莉、なにか私に隠していることがあるの……?