「桃が保健室で休んでいたから、もう担任には連絡いれておいた。だから、今から教室に戻っても怪しまれないと思うよ」



よかった……。

時計を見たらもう三限だったから、先生に怪しまれるか心配だった。

だって、あんなことがあったんだし……。

さっきの生き物……怪異って言ってたっけ。私の、怪異に狙われやすくて憑かれやすい体質ってなんなんだろう。

聞いてみたいことはたくさんあるけど、碧くんもたくさんの質問に答えることに疲れちゃうと思う。

だから、まだ待ってみようかな。



「先生、遅れてすみません……」

「あら、神楽さん大丈夫?霧島くんから保健室にいるって聞いたけれど」

「は、はいっ……もう大丈夫です!」

「そう。無理しないでね」



うっ……。