家に帰って1から作る手間とわたし達家族のライフスタイルを天秤にかけ、色んなおかずを作り置いておいて温めるだけですぐに一食が完成する様式が出来上がっている。
「あれ、それだけしか食わねーの?」
テーブルに並んだお皿を見て、有斗が目を丸くする。
有斗用に用意したご飯は、白ご飯にスープ、メインに副菜と、それなりに形になっている。一方のわたしは、スープと副菜のみだ。
「なーんかこの前から微妙に胃の調子が悪くてさー。するっと食べられるやつだけ食べようと思って」
「え……大丈夫なのか?」
「平気平気。生活に支障をきたすレベルじゃないし。さ、食べよ」
心配そうにする有斗を促し、わたしもおかずに箸をつける。
ご飯を食べながら、有斗は色んな話をしてくれた。
撮影で四国に行っていたこと。準備が整い、さぁ撮影をしようというタイミングで滝のような雨が降ってきたこと。わたしにとお土産を選び、ついつい買いすぎてしまったこと。
わたしの前にいる有斗は、いつだって飾らなくて、ほっとする。
「あれ、それだけしか食わねーの?」
テーブルに並んだお皿を見て、有斗が目を丸くする。
有斗用に用意したご飯は、白ご飯にスープ、メインに副菜と、それなりに形になっている。一方のわたしは、スープと副菜のみだ。
「なーんかこの前から微妙に胃の調子が悪くてさー。するっと食べられるやつだけ食べようと思って」
「え……大丈夫なのか?」
「平気平気。生活に支障をきたすレベルじゃないし。さ、食べよ」
心配そうにする有斗を促し、わたしもおかずに箸をつける。
ご飯を食べながら、有斗は色んな話をしてくれた。
撮影で四国に行っていたこと。準備が整い、さぁ撮影をしようというタイミングで滝のような雨が降ってきたこと。わたしにとお土産を選び、ついつい買いすぎてしまったこと。
わたしの前にいる有斗は、いつだって飾らなくて、ほっとする。



