──翠はまだ気づかない。 自分の頬が熱い理由を、「恥ずかしさ」の一言で片づけようとしている。 けれど周囲は、少しずつ理解し始めていた。 煌大の視線が、練習の合間やふとした瞬間に。 確かに、翠へと向けられていることを。 ⸻