君のとなりで、恋をする

──翌朝。


机に教科書を広げても、文字が全然頭に入ってこない。

朝の教室は、いつも通りのざわめきに包まれていた。

黒板を拭く音、プリントを配る紙のすれる音、椅子を引く甲高い音。

誰かの笑い声。

窓の外ではグラウンドを走る掛け声。

全部が昨日までと同じなのに、その中で自分だけ取り残されているような気がした。

胸の奥に、小さな違和感が残っている。

勉強モードに切り替わらない、というだけじゃない。

まるで、自分の心だけが昨日のまま止まっているみたいだった。