君のとなりで、恋をする

──煌大の胸中。

自分でも驚くくらい自然に、身体が動いていた。

散らばるノートが目に入った瞬間には、もう足が向かっていた。

頭をぽん、とした時、込み上げたのは“守りたい”という感情。


(……俺、今、何やってた……?!)


廊下を離れながら、心臓がやけにうるさい。

さっきの自分の顔を思い出して、思わず前髪に手を通す。

いつものように余裕ある表情を崩さなかった。

けれど胸の奥では――

言葉にならない思いが、確かに芽生えていた。