夜。
同じ部屋に戻ると、
昨日と同じように布団が並んでいた。
凌暁は湯を飲み、
書を開きながらぽつりと呟く。
「……今日は、そなたとよく話したな。」
「え?」
思わず顔を上げると、
彼は目を逸らしながら続けた。
「いや、悪い意味ではないのだ。……ただ、そなたの声は静かで心地よい。」
「……っ」
突然褒められたので、
雪蘭の頬が一気に熱くなった。
胸の鼓動が早くなって、言葉が出てこない。
凌暁はそれ以上何も言わず、
静かに灯を落とす。
雪蘭は布団に潜りながら、
今日交わしたわずかな言葉を何度も思い返した。
――“そなたの声は、静かで心地よい”。
その一言が、
夢の中までやさしく響いていた。
同じ部屋に戻ると、
昨日と同じように布団が並んでいた。
凌暁は湯を飲み、
書を開きながらぽつりと呟く。
「……今日は、そなたとよく話したな。」
「え?」
思わず顔を上げると、
彼は目を逸らしながら続けた。
「いや、悪い意味ではないのだ。……ただ、そなたの声は静かで心地よい。」
「……っ」
突然褒められたので、
雪蘭の頬が一気に熱くなった。
胸の鼓動が早くなって、言葉が出てこない。
凌暁はそれ以上何も言わず、
静かに灯を落とす。
雪蘭は布団に潜りながら、
今日交わしたわずかな言葉を何度も思い返した。
――“そなたの声は、静かで心地よい”。
その一言が、
夢の中までやさしく響いていた。



