今までとは違う。
深く、求めるように。
雪蘭は一瞬驚いたが、すぐに目を閉じ、
涙が一粒、頬を滑り落ちた。
「……凌暁さま……」
「違う。今は、名前で呼んでくれ。」
雪蘭の唇が震えた。
「……凌暁……」
その響きが、あまりに甘くて、
凌暁は彼女を抱き寄せた。
「もう……我慢しない。雪蘭、聞いてくれ。麒麟に言われた。おまえを求めることに、何一つ問題はないと。」
雪蘭の瞳が大きく開かれ、
次の瞬間――
彼女は凌暁の胸に顔を埋めた。
「……では……もう、離れていかない……?」
「離れるものか。」
凌暁は彼女の肩を抱き、
耳元で低く囁いた。
「今夜……おまえを離さない。」
雪蘭の身体がびくりと震え、
そしてゆっくりと凌暁の背に腕を回した。
「……はい……凌暁……」
こうしてふたりの長いすれ違いは、
ようやく終わりを告げた。
その夜――
互いの想いを確かめ合うように、
重なり合い、ほどけ、
ふたりは本当の意味で“ひとつ”になった。

深く、求めるように。
雪蘭は一瞬驚いたが、すぐに目を閉じ、
涙が一粒、頬を滑り落ちた。
「……凌暁さま……」
「違う。今は、名前で呼んでくれ。」
雪蘭の唇が震えた。
「……凌暁……」
その響きが、あまりに甘くて、
凌暁は彼女を抱き寄せた。
「もう……我慢しない。雪蘭、聞いてくれ。麒麟に言われた。おまえを求めることに、何一つ問題はないと。」
雪蘭の瞳が大きく開かれ、
次の瞬間――
彼女は凌暁の胸に顔を埋めた。
「……では……もう、離れていかない……?」
「離れるものか。」
凌暁は彼女の肩を抱き、
耳元で低く囁いた。
「今夜……おまえを離さない。」
雪蘭の身体がびくりと震え、
そしてゆっくりと凌暁の背に腕を回した。
「……はい……凌暁……」
こうしてふたりの長いすれ違いは、
ようやく終わりを告げた。
その夜――
互いの想いを確かめ合うように、
重なり合い、ほどけ、
ふたりは本当の意味で“ひとつ”になった。




