轟音とともに、金色の鬣を揺らし、
神殿の天井を突き破るほどの威圧感で——
麒麟が姿を現した。
「ここまで堕ちたか、蓮音。」
低く、雷鳴のような声。
蓮音は後ずさった。
「な、なぜ……今さら……私は“選ばれた神子”なのよ……!」
麒麟はその言葉に怒りを燃やす。
「選ばれた?お前は自らの穢れで神の声を殺し、神殿を腐らせた張本人ではないか。」
「うるさいッ!!」
蓮音は黒い霊力を麒麟に叩きつける。
だが。
麒麟の体に触れた瞬間、
霊力はすべて霧散した。
「……っ!? な、なに……」
「その程度で我を傷つけられると思うな。」
蓮音は絶望的な目で雪蘭をにらむ。
「お前が悪いのだ。お前さえ……お前さえいなければ!!」
蓮音の攻撃が雪蘭に向かって放たれた瞬間――
神殿の天井を突き破るほどの威圧感で——
麒麟が姿を現した。
「ここまで堕ちたか、蓮音。」
低く、雷鳴のような声。
蓮音は後ずさった。
「な、なぜ……今さら……私は“選ばれた神子”なのよ……!」
麒麟はその言葉に怒りを燃やす。
「選ばれた?お前は自らの穢れで神の声を殺し、神殿を腐らせた張本人ではないか。」
「うるさいッ!!」
蓮音は黒い霊力を麒麟に叩きつける。
だが。
麒麟の体に触れた瞬間、
霊力はすべて霧散した。
「……っ!? な、なに……」
「その程度で我を傷つけられると思うな。」
蓮音は絶望的な目で雪蘭をにらむ。
「お前が悪いのだ。お前さえ……お前さえいなければ!!」
蓮音の攻撃が雪蘭に向かって放たれた瞬間――



