そして神官は、
蓮音が長年秘密裏に禁術を蓄えてきたこと、
呪詛を操り、
神殿を自分の力の源に変えようとしていることを語った。
「このままでは天啓そのものが穢れに呑まれます。ですから我らは……蓮音様を、止めねばならぬと決めました。」
その言葉には、
長い葛藤の末に至った覚悟が宿っていた。
最も年長の神官が一歩前に出て、
深く頭を下げる。
「どうか……我らに力をお貸しください。天啓を救えるのは、雪蘭殿……あなたしかいないのです。」
雪蘭は震える声で尋ねた。
「わ、わたしに……何ができるのでしょう……?」
「あなたは穢れのない器。五幻獣の加護を受けた“本来あるべき巫女”。真実の儀を行える唯一の存在です。」
雪蘭の胸の奥でなにかが熱く波打つ。
まるで……麒麟の声がそっと背中を押したかのように。
凌暁は迷わず雪蘭の手を取った。
「雪蘭は……必ずこの天啓を救う。私も共に戦う。」
二人の結びついた手を見て、
神官たちは深くうなずいた。
蓮音が長年秘密裏に禁術を蓄えてきたこと、
呪詛を操り、
神殿を自分の力の源に変えようとしていることを語った。
「このままでは天啓そのものが穢れに呑まれます。ですから我らは……蓮音様を、止めねばならぬと決めました。」
その言葉には、
長い葛藤の末に至った覚悟が宿っていた。
最も年長の神官が一歩前に出て、
深く頭を下げる。
「どうか……我らに力をお貸しください。天啓を救えるのは、雪蘭殿……あなたしかいないのです。」
雪蘭は震える声で尋ねた。
「わ、わたしに……何ができるのでしょう……?」
「あなたは穢れのない器。五幻獣の加護を受けた“本来あるべき巫女”。真実の儀を行える唯一の存在です。」
雪蘭の胸の奥でなにかが熱く波打つ。
まるで……麒麟の声がそっと背中を押したかのように。
凌暁は迷わず雪蘭の手を取った。
「雪蘭は……必ずこの天啓を救う。私も共に戦う。」
二人の結びついた手を見て、
神官たちは深くうなずいた。



