これからもずっと彼と、生きていく。
どんななにが待ち受けていようとも、彼と、二人で。
「あ。蒔田さん」彼女は鍵を開けようとする蒔田の背中に話しかけた。「落ち着いたらペットとか飼いたいね。せっかくペット可のマンションに引っ越したんだし」
にこりともせずに彼は彼女を振り返る。「なんなら来週でも構わないが?」
「わーお。さすが蒔田さん」彼女は蒔田の背後から抱きしめにかかる。彼の前で両手を合わせるとその手に彼の手が重なる。彼は手のなかで彼女の手を遊ばせるようにし、
「紘花」
「なぁに。一臣さん」
「幸せになろうな」
「うんっ!」彼女は彼の背中に頬ずりをする。彼のからだのぬくもりを。言葉のぬくもりを確かめるように。
そして彼女は彼から離れ、彼がドアを開くのを見守る。もうひとりではない。
どんな悲しい夜だって、乗り越えてみせる。
決意を新たにする彼女に彼が笑いかける。
「風呂で抱いてやる」
玄関に入る彼女を待ち受けていたのは彼の熱い抱擁。
確かな未来への約束だった。
―完―
どんななにが待ち受けていようとも、彼と、二人で。
「あ。蒔田さん」彼女は鍵を開けようとする蒔田の背中に話しかけた。「落ち着いたらペットとか飼いたいね。せっかくペット可のマンションに引っ越したんだし」
にこりともせずに彼は彼女を振り返る。「なんなら来週でも構わないが?」
「わーお。さすが蒔田さん」彼女は蒔田の背後から抱きしめにかかる。彼の前で両手を合わせるとその手に彼の手が重なる。彼は手のなかで彼女の手を遊ばせるようにし、
「紘花」
「なぁに。一臣さん」
「幸せになろうな」
「うんっ!」彼女は彼の背中に頬ずりをする。彼のからだのぬくもりを。言葉のぬくもりを確かめるように。
そして彼女は彼から離れ、彼がドアを開くのを見守る。もうひとりではない。
どんな悲しい夜だって、乗り越えてみせる。
決意を新たにする彼女に彼が笑いかける。
「風呂で抱いてやる」
玄関に入る彼女を待ち受けていたのは彼の熱い抱擁。
確かな未来への約束だった。
―完―



