「会社には産休育休取得してるひとだっているじゃない」紘花は思い返す。一緒のプロジェクトに、十六時までの時短勤務をしていた女性がいたことを。呼び出しがかかったりと育児と仕事との両立は大変そうだったが聡明で美人な女性で。憧れに似た気持ちを抱いていたことを思い返す。「ミカちゃんならたぶん、できるよ」
「……まあ、向こうの意思ありきのことですから……」
「さーあみなさんご注目!」いつの間にやらマイクを握った宗方部長が、手を大きく振り、周囲を惹きつける発言をする。「うちの会社のこの一色修平がね! みなさんの前で言いたいことがあるそうでーす!」
「えと、おれ……」真っ赤になった一色修平の姿は、彼女に彼の新人時代を思い起こさせた。ガッツがあるけれど、飲み込みがやや遅くそんな彼もいまでは会社の中堅に育ちつつあるに違いない。
「道林ミカさん!」彼女の思考を破るように大きな声で発言する。呼ばれた道林は目を白黒させつつも、「あ、はい……」と紘花の元を離れ一色修平のほうへと近づく。
彼は。道林の足元に跪くと、
「おれと、……結婚してください」
「……まあ、向こうの意思ありきのことですから……」
「さーあみなさんご注目!」いつの間にやらマイクを握った宗方部長が、手を大きく振り、周囲を惹きつける発言をする。「うちの会社のこの一色修平がね! みなさんの前で言いたいことがあるそうでーす!」
「えと、おれ……」真っ赤になった一色修平の姿は、彼女に彼の新人時代を思い起こさせた。ガッツがあるけれど、飲み込みがやや遅くそんな彼もいまでは会社の中堅に育ちつつあるに違いない。
「道林ミカさん!」彼女の思考を破るように大きな声で発言する。呼ばれた道林は目を白黒させつつも、「あ、はい……」と紘花の元を離れ一色修平のほうへと近づく。
彼は。道林の足元に跪くと、
「おれと、……結婚してください」



