響け!永遠のレガート

「仕事であれ趣味であれ、生きている限り永遠に続けることはできないんだよねぇ。誰だってその物事から離れなくちゃならない時が来るんだよ。遅かれ早かれね」

オルハンの元に幽霊が近付く。彼は手を伸ばして幽霊をそっと撫でた。レオンハルトはその様子を見た後、涙を流しているフランチェスカに近付く。

「フランチェスカさん」

レオンハルトがハンカチを差し出すと、フランチェスカは泣きじゃくりながらハンカチを受け取った。ルチアーノが彼女を強く抱き締める。レオンハルトは口を開いた。

「あなたは歌を心から愛している人です。そんなあなたが歌から離れる決断をしたことは、とても勇気のいることだったと思います。そんなあなたに、プレゼントを贈りたいと思っている方がいるんです。聴いていただけませんか?」

フランチェスカはゆっくりと頷く。すると、会場の明かりが消えた。エミリーたちが「何?」と声を上げる。

舞台にスポットライトが灯った。そのライトが照らしている人物を見て、フランチェスカが「あっ……!」と声を上げる。