花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 紙の書類さえ出してしまえばどうとでもなる。後は、怪我なんかさえしなければ。

 わたくしたちの運命を蹂躙した大人たちを許さなかった。これは、ほんのすこしの反抗なのです。

 初めて対面した恋生は、年の割に小さくて、わたくしよりも身長が低かった。女の子のほうが成長が早いというのは本当だ。

「初めまして。恋乃……」

 骨ばった手を握る感触。華奢に見えても明らかに、ごつごつとした、骨の太い手は男のそれで、見た目はほとんど変わらないわたくしたちなのに、ありありと違いを感じさせたのです。

 駅で待ち合わせて、別々にトイレに入り、服を交換した。

 ちょっとした冒険だった。

 いままでのわたくしの人生というものは、それはそれは、大人に従い、ただ流されるだけで自分の意志などなかった。これは、わたくしにとって初めての挑戦だったのです。