花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 天下の一流ビジネスパーソンなのに、保育園の先生のような砕けた話し方をする。――わたしの最愛の男……。

「恋生。愛している」

「ぼくも。大好きだ……花」

 あまく切ないキスを交わす。しっとりとした感触の余韻に浸っているとあなたはすこしだけ、わたしを抱き締める力を強くする。

「花。愛している……ごめん。好きで好きでたまらない……」

 誰だって立ち上がれない夜を味わう。

 これから来る未来がもっともっと残酷で厳しいものなのかもしれない。

 けれど、どんな未来が訪れようとも、あなたとなら乗り越えられると思うんだよ――恋生。

 あなたの命を宿したこのわたしだからこそ出来ることがあるはず。

「わたしも……恋生のことをめちゃくちゃに可愛がってやりたいな」

「そりゃあ、歓迎だけれども……無理はしないでね?」

 そう言いながらも、わたしを姫抱きにして天蓋つきのベッドへと連れていくあなたは、どこからどう見ても物語に出てくる王子様。圧倒的なヒーロー。

 重なり合って、幸せのあまり、ため息をこぼす。そうして、伝ったわたしの涙はあなたのやさしい指が拭ってくれる。