花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

「成瀬《なるせ》さん、先日はありがとうございました。みなさん熱心に成瀬さんのお話に聞き入っておられました」

「こちらこそありがとうございます。……ぼくは、『Smile Abroad』の留学システムのお陰で人生が変わりましたので、すこしでも貢献できればと思っております」

「この度はありがとうございました。それではまた近いうちにお話ししましょう」

「はい。こちらこそありがとうございました。失礼致します」

「失礼致します」とZoomを切る。と後ろから声をかけられた。同僚の成川《なりかわ》さんだ。「川瀬さんお疲れ様。スマイラーの成瀬くんの講演、評判だったみたいだね。ぼくのところにも感想が来ているよ」

「ありがとうございます。それを聞くと成瀬さん、喜ぶと思います。お礼のメールに書き添えておきますね」

「川瀬さん、だいぶ慣れた?」

 別の部署に所属するメンバーもこうして声をかけてくれる、有難い環境だ。「はい。もう半年経ちますので」

「おおもうそんなになるのか。川瀬さん、なんか二年くらい在籍しているイメージあるよ」

「ふふふ。もしかしたら本当にそうかもしれませんよ?」