花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 お皿に乗った肉が次々運ばれてきたのでどんどんあなたは焼く。なんというか……ペース早くない?

 普通、お金持ちって、ゆっくり、じっくり、たしなむものかと思っていたけれど。

「焼けたよー。ここ置いておくねー」

 セレブと飲んで食べているというよりも、大学生男子みたいなパワーで笑えた。するとあなたは不思議そうな顔をする。「うん? どうした?」

「なんでもない。二杯目行ってもいい?」

「勿論。注文するね」巨大な横に長いディスプレイがあってそれをタップすれば注文出来る。今日日、ファミレスでタブレットを導入していることは知っていたが……あれはコスパがいいから……こんな巨大なディスプレイでメニューを見るのは初めてで驚いた。

 ぼんやりしていたら皿にどんどん肉が乗ってどんどん食べる。うう。食欲万歳。煩悩がすべて。

 あなたといると七つの大罪すべてを犯している気がするけれど。悪くない。正直な自分が好きである。

「花はいつもしっかり食べてくれていて、見ていて気持ちがいいよ。……幸せだ」

 目を合わせてウィンクをするあなたは、

「そんな花も、ぼくは大好きだ」

 ああもう。キスしたい。