花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 ――なんか、元気が出なくってさ。いろいろ考えたんだよ。

 実際すこしあなたの筋肉は落ちてしまっていたけれど、私が戻ってきてもう二週間。ばりばりのバッキバキである。

「やっぱりプロテイン飲んで動いてなんぼのもんだねえ」とあなたは笑っていた。いつものように。

 自宅マンション内のジムで連日一時間汗を流すあなた。その習慣は私がいないあいだにすこし、途絶えてしまった。

 ……私も戻ってきてから、鏡の間で運動を重ね、Win-Winである。

 アパートにいる間は、転職活動や、自分と向き合うことに忙しく、あまり運動は出来なかったが、戻ってくるとやっぱりほっとした。ここは私の場所なんだと感じた。

 ホテルのスイートだと何泊もすると落ち着かないだろうが、ここはあまりにも居心地がいい。

 清潔で、気品があって、瀟洒で、なのに穏やかさがあって。まるであなたみたい……。

 新宿の地下でぶらぶらウィンドウショッピングをしているとあなたから連絡が来た。それから一緒に車で、目的地へと向かった。

 *

「お疲れさま。しばらくは、ゆっくりしてね」