花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 いつの時代も子に対する悩みは尽きない。いまは孫の祖母としての役割を全うすることの多い美砂子でも、特に、恋生の子育てには悩まされた。一流の財閥の息子だというのに、破天荒なところがあり、親をはらはらさせた。いつあの子が突然髪を金髪に染めてバイクを乗り回してもおかしくはなかった。そんなことをすれば親族が黙っていない。

 ただし、少年時代に破天荒を貫いた恋生のほうがむしろいまは事業家として安定しているから不思議なものである。突然海外でヒッチハイクをしたり、K高とは無縁の高校に突然留学を決めたりと、幾度となく美砂子たちをひやひやさせたものであるが……。長男と三男が比較的親の言うことや望みを知り自然と神宮寺財閥をより繁栄させる道を選んでいたのに対し、恋生は独自の道を貫く。その姿は、なんとなしに、親の言われるままに、光則と婚姻した美砂子にとっては、異質なものに思えた。

 果たして息子はどんな相手と結婚するのか。週末が待ち遠しくももどかしくもある。

 *