花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 既に日取りも決まっていて会場も抑えているのに。

 実に、魅力的に私の、極上の、僕様貴公子はあでやかに笑って言うのだ。

「結婚式なんてとりやめちゃって、いまからパリに行こう。ふたりきりで、教会式なんてどうかなぁ?」

「なに言ってんの! もう招待状出しちゃったじゃない!」

 ぺろりと舌なめずりをするあなたは、

「追加で写真送り付けてやればいいよ。挙げましたー、って言ってさ。ぼくの花をみんなに見せつけてやるんだ。ぼくたちのあっつあつぶりをさぁ……」と私を抱いて引き寄せるあなたは、片手で器用にスマートフォンを操作し、「うし。ホテルはおさえた。じゃ、行こう」

 年末年始になに言ってるんですかあなた。言っていることがめちゃくちゃですよ。

 でも、――そんなあなたに着いていく。

「分かった。じゃあ、教会で、とびきりゴージャスなドレスを着させて?

 私を世界一幸せな花嫁にして」

「勿論。――ぼくの永遠の女神」

 キスをして笑いあって急いでパッキングをして神宮寺専用の飛行機に乗って花の都パリへと旅立つ。胸のなかで夢が揺れている。いつまでも私を離さないで。