花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

「ありがとうございました。是非、前向きにご検討ください」

 車が去るまでを深々と礼をして見送る。……さて。

「そういや、おまえから文が届いてたな……」

 *

「ねえ。もう、招待客とかもっと絞ってよ! 入りきらないじゃない……!」

 百人以上を呼ぼうとするあなたに呆れた。あなたと違って私は友達が少ない。うう。

「仕方ないじゃないか。仕事上の付き合いとかいろいろあるんだし……」

「もう! やっぱやめる! 神宮寺財閥の御曹司と結婚するなんて面倒くさいことやめる! 法事とか集まりとかどうせいぃっぱいあるんだし、お歳暮お中元とかとんでもない数になるんでしょう! 私が全部手で文を書いてよこすんでしょう! 私字に自信なんてないののに……うぅ」

 笑ってあなたは私の肩を抱く。「今日日、財閥はそんなでもないよ? 定期的な集まりといったら、クリスマスくらいのものだし、……祖父母の代があまりに大変だったからさ。うちの親の代から、そういうのはやめようって言っているんだよ。お歳暮お中元は社内で処理するし、きみに負担はかけない。

 そうだ。……花」