花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

「けど、……」くっくと喉を鳴らして笑うあなた。「まさか、ぼくがオファーを出す前に、自ら花が応募してくれるとは思わなかったよ。そして、自らの手で、勝ち取った」

「あなたが助けてくれたから。……ここで、あなたと過ごした時間があったから、私は頑張れるの。……留学ね、私、高校時代にしてみたいと思ったことはあったんだけど……経済的事情で断念した。

 理数系だけの女だと思われるのが悔しかった。めちゃくちゃ努力はしたのよ。血を吐くほどの努力を重ねて……大学では必然英語の文章も読むからある程度の英語力は身に着く……けどね」

「花らしいよ。負けん気が強くて。……それで、例のやつとはどうするの?」

 あなたらしくない言い方ね。「やつ」だなんて。

 嫉妬。そんな単語が胸のうちで爆ぜる。私は、あなたに、肉じゃがをあーんしてから、

「決まっているじゃない。……決めたから私はここにいるのよ」

「うん。……信じている。ひどいことを言ってごめん」