花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 ラジオでは恐ろしい内容の放送が次々流れ、私たちはパニック状態だった。日本はいったいどうなってしまうのか。原発が爆発してチェルノブイリのようになってしまうのではないかと……本気で感じて、命が危ぶまれる、危機的な状況下にいた。……思い出せないのも無理はない。

 小学校時代にそれを経験したから、ある意味、中学では開き直れた。どんなにひどい差別やあからさまないじめを受けようが、あの被災地での状況に比べれば、帰れる場所もあり、衣食住に困らない、この状況があまりにも恵まれていると感じられたから。平然と受け流した。靴をどぶに捨てられても、涙ひとつ見せやしなかった。

 あなたとのことは私のこころの支えだったし、その後しばらく文通は続いた。……が、いつからか届かなくなってしまい。あなたはおそらく別の住所から理生の名前で手紙を送り続けていたけれど、限界が来たのだろう。宛先不明で郵便が戻ってくるようになって、それきりとなった。