花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

「まずですね。川瀬さん。……現在休職中ということであれば、詳しい状況や症状を職務経歴書に記載いただいてから応募いただきたい。それが、企業側に対する誠意です。……それとですね」

 ああ。だいたいの結果が見えてしまった。

「あなたの説明には具体的な数字がありません。売り上げをいくら伸ばした、どういう成果をあげて顧客から評価を頂戴した、などと、具体的なエピソードがなければこちらも判断できかねます。三日を半日レベルでは、正直、プログラミングに強い大学生でも出来ることですし、弊社に応募するに際して、なにをもって挑んだのか。ご自身で、いま一度、本当は、なにがなさりたいのか、整理していただいてはいかがですか?」

 ぼろぼろの面接が続いてすっかりわたしはめげてしまっている。

 *

「新卒の採用と中途採用の面接はね。違うからねえ……。花は若いし経歴に華があるから、書類は通ると思うんだけど。まだ二十代半ばだしね。とはいえ、結婚出産とか考えない年齢ではないし、企業側もはっきり質問してくるわけじゃなしに。裏でちゃーんと判断しているんだよ」

 経営者らしい恋生の意見である。