花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

「はい。……川瀬と申します。新卒で、IT系企業でプログラマの仕事を続け、いくつものプロジェクトを経験後、直近では、チームメンバーが百人を超える大きなプロジェクトで、サブリーダーの仕事を務めておりました。得意な言語はCです。卒業研究ではプログラミング言語が人間に与える影響を考えました。プログラミングは一見するとただの文字の羅列。YesNo分岐だけで成り立っているように見えますが時には不具合を起こします。人智を超えたなにかが起こるのです。……ええと」

 なんの話をしていたんだっけ。あれ。面接官の顔つきを見る限り雲行きが怪しい。

「――次の質問です。具体的に、新卒で入社した現職にて……ご在職中ですか? 過去形にされたのが気になりましたが。いまの業務でご自身がもっとも貢献した、あるいは成果をあげたなにかを挙げていただけますか?」

「まず、現在、休職中です……ええと、その、忙しすぎてパンクしてすこしお休みを頂いておりまして……成果。そうですね。二名のビジネスパートナーを率いて試験項目数七百をこなしました。普通のひとであれば三日かかる仕事を自分は半日でやり遂げる自信があります」