花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 丁寧な腰使いを見舞いつつ手を絡ませる。しっかりと。のぼりつめるそのときもあなたはわたしを抱き締めてくれていた。狂おしいリズムのなかで純粋に、ただ、わたしだけを見つめて。感じて。

 いまいっとき。このときを、永遠のものにするために。

 愛とは、重なり合うもの。合わせあうもの。あなたはわたしの鏡。自分が綺麗でいられるからこそ相手も美しくなる。

 しっかりと、もう、わたしを導くことに躊躇のないあなたは、わたしを追い込んで、自分自身を見えなくする。

 あなたとひとつになっていると様々な景色が目の前を流れる。戸樽のガラスのいろ。海野小島の海の透明度。潮風。あなたと初めてデートをした横浜の公園の夜景。戸樽のダイヤモンドを散らしたかのようなまばゆい景色。……どれもが全部繋がってわたしを追い込んでいく。

「花……好きだ。愛している……もう離さない」

 一ミリの余白も許されないほどにぴったりと重なりあったわたしたちは何度も飽くることなく愛を確かめ合う。悦びを爆発させ、衝動のままにただ求める。

 *
 
「僕、花の感じている顔が好き……」