花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 見晴らしのいい窓辺の席で外の風情ある眺めを堪能しながら朝食に舌鼓を打つ。うん。美味しい……。クロワッサンなんてほっくほくでやわらかくてたまらない。

 あなたのその顔。知性的で、野性を押し隠して、わたしを愛しぬいたわたしの男。

 なにごともなかったかのようにマグカップを手に取り、コーヒーを口に含むその所作ひとつをとっても美麗であり、映画の一コマのように見惚れる。わたし、確かに、あなたに恋をしている。

 沈黙があっても居心地が悪くない。あなたといるとわたしは素でいられる……。

「ねえ。恋生」

「なぁに? 花」

 わたしを見つめるその瞳に星のかがやきが宿っている。麗しいその瞳は、愛しさを全面に表す。

「……じゃなくて、禅雨」

「じゃなくて理生」

「恋生は、……わたしに助けられてからずっと、わたしのことを想ってくれていた……んだよね」

「そうだよ。きみがいなかったらいまの僕様はいない」

「あはは」そう、それがあなたらしい。神宮寺恋生。「……こんなわたしでも誰かの役に立てて人生を救えたんだって思えたらね。なんだか自分が誇らしくなってきて、落ち込むのが馬鹿らしくなってきたわ」