花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~

 頬を包まれ上向かされる。私の唇に人差し指を当てたあなたは、周囲を気にして指越しにキスをした。わぁ、映画みたーい、とはしゃいでいる女の子の声で、我に返って、顔を見合わせて、照れた。

 手を繋いで一緒に夜景を眺めて、たわいのない話を繰り返して、恋人つなぎに握り替えてからロープウェイでくだって、あなたの予約してくれていたホテルのスイートルームに入って。薔薇の散らされたベッドにあなたは、私を姫抱きにして運んだ。――もう。

 待てない。

 あなたは私に覆いかぶさると何度もキスを与える。唇を重ね、角度を変え、何度も確かめる。私はあなたのタイを外し、その、突き出た喉仏に吸い付いた。ああ、もう、食べちゃいたい……。

 くるりとあなたは私の背に手を添えると上下を逆転させ、今度は、私が足を広げ、あなたにかぶさるかたちとなる。そのうす茶色い瞳が、来いよと誘っているようで存分に乱れる。狂うほどに愛しこんで。キスを重ねて。――もう無理。