Existence *

「じゃあ、尚更美咲ちゃん、どうするん?」

「どうするって、もう関係なくね?言う必要もない。向こうで仕事の日々だし」

「お前、相変わらず仕事の事しか考えてねぇのな」

「それしか考える事ねぇからな」

「そんじゃあ行く前に何人かのめんぐせぇ女の処理だけして美咲ちゃんに謝って行けよ」

「もー、よくね?話が拗れるだけだわ」

「今も拗れたまんまじゃねぇかよ。リアが言ってたんだと。本気で別れてほしくて言ったんじゃないって。それは悪いと思ってるってさ」

「……」

「俺には何の事かさっぱり分からんけど、この会話からするとリアが美咲ちゃんに会ったって事だよな?で、別れたってやつ?」

「……」

「ちゃんと、そこんとこだけ謝って行けよな」

「……」

「俺が言いたいのはお前には美咲ちゃんしか居ないって事。手放したら絶対お前、後悔するわ」

「お前に言われたくねぇわ」

「そう。俺も後悔したくねぇから実香子とより戻した」

「知ってる」


フッと笑った俺に流星が頬を緩め、「もう帰るわ」そう言って病室を出た。

後悔ほどしんどいものはない。

ずっと後悔してきた人生だった。

だから、生きることに執着もないと思ってた。


今更、美咲と会った事で何か変わるとは思えない。

あいつが俺に気持ちがない限り、会う意味もない。


会ったところで何がどうなる?

会うだけ無駄だろ。

そう思ってるけど、気持ちってもんは消えてはくれない。


やるせないため息が、何度もこぼれ落ちた。