Existence *

深い眠りから意識が途切れ、寝返りを打つ。

ゆっくりと目を開け、隣にいない美咲に俺は身体を起した。

もうすぐで8時半。


まだ意識が朦朧とし、まだ眠い。

だけど美咲が気になり俺は寝室を出た。


「…はよ」


リビングのソファーに座ってる美咲が俺の声で視線を向ける。


「おはよ」


立ち上がった美咲は俺に頬を緩めた。

その表情を見て少し安心した。


一度、リビングを抜け、洗面所へ向かう。

思ったよりも眠く、冷たい水で何度も顔を洗い、俺はもう一度リビングへ向かう。


「…うわっ、うまそこれ。作った?」


もしかして俺の為に無理して作ったとか?

最近では健康食の様に美咲が気遣って、朝食を作ってくれる。

洋食、和食と。


椅子に座る俺にアイスコーヒーを注ぐ美咲に視線を移すと、美咲はコクリと頷いた。


「うん。早く起きたから」


早くって、一体何時に起きたんだよ。


「で、大丈夫か?体調…」


昨日の美咲はいつも以上にしんどそうで、寝たっきり一度も起きては来なかった。


「うん。なんか寝たら良くなった」

「それって寝不足じゃね?」

「…寝不足?」


首を傾げながら座り翔に視線を向けると、翔はコクリと頷く。


「帰ってきて勉強したり、あんま寝てねぇだろ?疲れてんだよ」


絶対そうだろうと思ってた。

毎日、教材に向かって勉強をして。

そして俺の朝ごはんの為に早く起きて。

正直、そこまでしなくてもいい。

俺の事などほっとけばいいものの、言っても美咲は聞かない。


「え、けど翔と寝る時間同じじゃん」

「でも色んな事で疲れてんだって。今日はゆっくりしとけって」

「…うん」


結局そう言ったものの、寝落ちしてしまっていたのは俺のほうだった。