「……ごめん」
ぽつりとこぼす吉崎先輩。
「持病の発作……定期的に起きるんだ。薬は飲んでるんだけど、効かないときがある」
「仕方のないことです。謝る必要はありません」
「うん、ごめん、おれのこと、見つけてくれてありがとう」
もう、言ったそばからまた謝るんだから……。
先輩のつむじを見つめる。
ん、かわいらしい。
浅く上下する背中を丁寧にさすると、胸に乗る重みが、安心したようにその呼吸を深くしたことを感じた。
吉崎先輩の話すトーン、なんだかロボットみたい。
どこか一本調子で、抑揚をつけることをかろうじて学んだみたいな、人間味のない平坦さ。



