放課後 静かな廊下を進み、中央階段をおりる。 すると、中腹の踊り場のすみっこに、人がうずくまっていた。 男子生徒、緑ジャージ、3年生、1個上。 体調でも悪いのかな…… すぐに駆け寄った。 膝をついて目線を合わせると、その男子生徒がわたしに気づいたのかつらそうにこちらを向いた。 光を灯さない真っ黒な瞳が、わたしを映しこむ。 なぜだか囚われたような心地になって、背筋がぞわりとした。 な、なに怖がってるの、苦しんでる人相手に失礼すぎるでしょ。 自分を律して男子生徒の大きな背中をさすった。