さびしがりやの毒花





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それから、ようやく動いてくれた先輩を支えて、保健室まで連れていった。



片側にカバン、片側に先輩。
女子高生にしてはよく頑張ったとおもう。



が、肝心の保健の先生がどこにもいないという悲劇。



しかたないので、先輩を待合用のソファに寝かせてあげた。




「先生呼んできます。職員室にいるでしょうし」

「ま、まって」




袖をつかまれる。



眉を下げたその顔は、なんだか寂しそうで




「いかないで……」

「でも……」

「おねがい。ひとりは、やだ」




袖をつかんでいたはずの手は、わたしの手首にするりと移動し、がっしりと握って離さない。



こどものようにイヤイヤと引き止めてくる吉崎先輩を振り払えないでいると




「あら、来てたの吉崎くん」




保健の先生が入ってきた。ナイスタイミング。




「付き添いの子もいるのね。なんだかんだはじめてじゃない?」


「あ……2年の弘川です」




先生にペコリと頭を下げる。