君のためにこの詩(うた)を捧げる

その頃。



七海は、事務所の会議室で一人、
マネージャーに頭を下げていた。



「……すべて私の責任です。
輝を刺激したのも、湊を近づけたのも、私です。」


「七海、君……」




「彼は、真っ直ぐすぎるんです。
誰かを守ろうとして、自分を壊す。
そんな彼を、ずっと見てきたから……止められなかった。」


七海の目から、一筋の涙がこぼれた。



「でも、もう終わりにします。
これ以上、彼を縛るのはやめます。」