御守りします、お嬢様。

「それじゃあ、行ってきます!」

「気を付けるんだぞー!」

「父さん、俺がいるから大丈夫だって」

ーガチャー

家に帰ってきたばかりなのに、しばらく帰れないなんて、寂しいなぁ…

「寂しいねぇ、紗愛?」

参ったなぁ、なんでもお見通しなんだね、にいにには。

でも、意地悪で素直じゃない私。

ちょっと意地を張った私は、

「そっ、そんなことないよっ!」

なぁんて言っちゃった。

にいにに呆れられちゃうかも、どうしよう…。

「ははっ、可愛ーね?紗愛は」

「えっ?なんで?」

「紗愛は昔っから顔に出るとこあるの、自覚済み?」

「えっ?私、嘘は上手だよね?」

「ほんと、そうゆうところが可愛い」

「にいに!」

「うん、どうした?」

「かっ、可愛い、とかっ!気軽に言っちゃいけないんだよ!」

にいには私の頬をそっと撫でた。

「顔真っ赤。なんでダメなの?にいにわかんないなぁ」

「にいににね、大好きーって思える人ができたときにね、誰にでも可愛いっていう人だと勘違いされちゃうからだよ」

「…可愛くて心優しい紗愛。…キミは一生、俺のだからね。他の奴になんか、やらねぇぞ」

「…またやってるよ」

にいには独り言が多いんだから、まったく。