座敷牢令嬢は今日も謎を解く

「ひどい。私の親戚は決して贅沢な暮らしはしていません。使用人だっていないし、こんな立派な屋敷にも暮らしていない。それなのに、その人たちから仕事を奪おうだなんて」

最終的にはキヨの家を没落へ追い込む手筈になっていたのも許せない。
そんなことをして、なんの利益があるというのか。
「気に入らない娘だね。やっぱり東郷の人間は薄汚い奴らばかりだよ」
大奥様がキヨを汚物でも見るような目で見つめる。

その目には強い怒りが宿っていた。
「私は若い頃東郷の家に仕えていたんだ」
「え?」
それは初耳だった。
大奥様がもともと東郷の家にいたなんて。