座敷牢令嬢は今日も謎を解く

そう考えてキヨは下唇を噛み締めた。
その内容次第では許せないかもしれない。
無防備な部屋の前まで移動してきて身を屈め、耳をそばだてる。
案の定中には大旦那と他に数人がいるみたいだ。

「ようやくうまく行ったのか」
これは大旦那の声だ。
どこか憤っているような声色をしている。
「はい」
この声は秀雄だ。

少しの間しか顔を合わせていないけれど、自分の夫の声なのだからきっと間違いない。
「これでしばらくは営業停止ね。その間に前に作った怪文書を使って東郷の名を地に落としておくべきよ」
これは大奥様の声?
背筋がスッと凍りつく。