トミから強引にホウキを奪い取り、背中を押して部屋へと押し込むと、先輩使用人は満足したように微笑んだ。
そして「トミちゃんってば、きっと色恋の悩みね」と、呟いたのだった。
☆☆☆
トミが思い悩んでいるのは自分のせいだ。
その悩みから少しでも早く開放してあげたい。
その思いでキヨは大旦那の部屋の前までやってきていた。
その部屋は他の部屋よりも随分広いようで、障子の数も多かった。
「今日は見張り役がいないのね」
柱の陰からそっと盗み見る限り部屋の前に人はいない。
ということは今部屋の中に大旦那がいる可能性が高い。
見張りたちに聞かれたくない話でもしているのかもしれない。
そして「トミちゃんってば、きっと色恋の悩みね」と、呟いたのだった。
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トミが思い悩んでいるのは自分のせいだ。
その悩みから少しでも早く開放してあげたい。
その思いでキヨは大旦那の部屋の前までやってきていた。
その部屋は他の部屋よりも随分広いようで、障子の数も多かった。
「今日は見張り役がいないのね」
柱の陰からそっと盗み見る限り部屋の前に人はいない。
ということは今部屋の中に大旦那がいる可能性が高い。
見張りたちに聞かれたくない話でもしているのかもしれない。



