トミはたしか、大旦那様の部屋は最奥にあると言っていた。
キヨはそれからも足音を殺して屋敷内を移動していた。
そのまま外へ出ることもできたけれど、この身なりで菅原家から出ても怪しまれてしまうと考え直していた。
こじきのような薄汚い格好の娘が菅原家の資料を持っていたとなると、それこそ窃盗犯にされてしまうかもしれない。
そうなれば菅原家の思うつぼだ。
次の廊下を曲がろうとしたそのときだった。
「トミちゃん、元気がないけどどうしたの?」
という女の声が聞こえてきてキヨは足を止めた。
廊下の角から様子を伺うと、見たことのない女性使用人が落ち込んでいるトミに声をかけているところだった。
キヨはそれからも足音を殺して屋敷内を移動していた。
そのまま外へ出ることもできたけれど、この身なりで菅原家から出ても怪しまれてしまうと考え直していた。
こじきのような薄汚い格好の娘が菅原家の資料を持っていたとなると、それこそ窃盗犯にされてしまうかもしれない。
そうなれば菅原家の思うつぼだ。
次の廊下を曲がろうとしたそのときだった。
「トミちゃん、元気がないけどどうしたの?」
という女の声が聞こえてきてキヨは足を止めた。
廊下の角から様子を伺うと、見たことのない女性使用人が落ち込んでいるトミに声をかけているところだった。



